
マイクラで日本の街をつくるとき、必ずと言っていいほど必要になる地域が「雑居ビル街」です。大都市だろうが地方都市だろうが、都市の中心部にはほぼ存在していますよね。
でも、雑居ビル街って建物の形は単純だけど、ファサードや看板、屋上や入っているテナントがバラバラで一貫性がないので、とっつきにくさがありますよね。
この記事では、必要だけど作るのが少し面倒な雑居ビル街を「時短」でつくりだす方法をお伝えします。
なお、この時短術は建物のつくり方の基本を習得している中級者以上の方を対象としています。まだ、雑居ビルの基本的なつくり方を習得してないという方はこちらをご覧ください。
また、Java版の方は、便利な建築補助modであるWorld edit(ワールドエディット)というmodを導入しておくことを推奨します。
街区の特徴をつかみ、敷地割りをする
まずは雑居ビル街を作っていく街区の形態について考えていきましょう。今回は下画像のような長方形の街区を例につくっていこうと思います。

この長方形街区をどのような敷地割りをするとよいか考えましょう。ポイントは以下の通りです。
- 多様な商業活動を展開できるように、できるだけ多く建物が建てられるようにすること
- 必ず道路に面していること
- 一つの敷地が広すぎず、狭すぎないようにすること
これらのことに配慮すると以下のような流れで敷地割りをすることが出来ます。まずは街区の長辺と平行な背割線を引きます。

つぎに、先ほどのポイントを踏まえて、間口が5~9ブロックとなるように建物の外壁をつくっていきます。この時はまだ地面と接している一段目だけ配置してください。
配置していく際、道路に接する辺にはブロックを置かず、角地は「L字型」に、それ以外の敷地では「コの字型」に置いていきましょう。
なお、窓の配置が容易となるよう、間口は奇数にするのがおすすめです。しかし、街区辺の長さの関係で偶数幅の間口が生じても大丈夫です。

ちなみに、外壁のブロックは以下のような白系、石系のブロックがおすすめです。
- 滑らかなクォーツブロック
- 白色のコンクリート
- 粘土
- 滑らかな砂岩
- 骨ブロック
- 方解石
- 閃緑岩
- 安山岩
- 石
- 滑らかな石
- キノコの柄
- 茶色のキノコブロック
これらのブロックを隣接しないように配置していくと、後々、雑多な雑居ビル街の景観を際立たせることが出来るようになります。
ファサードの基本色となるブロックを配置
つぎにファサードの基本色となるブロックを建物ごとに配置していきましょう。ファサードとは、建物の正面の外観のことです。ファサードは以下のようなポイントを踏まえて配置していきましょう。
- 壁の色は同系色のブロックで構成する。
- 青や赤などの原色ではなく、白・茶・黒といった落ち着いた色になるようにする。
- 窓は基本的に黒色や灰色のブロック。

配置するとき、なるべく隣の建物とは違うブロックとなるようにファサードのブロックを置きましょう。隣の建物と同一のブロックでファサードをつくると、同一の建物であると誤認する可能性があります。
外壁を立ち上げ、床を張る
建物の外壁を全面にわたって配置出来たら、その外壁を3ブロック上に重ねていきます。横から見ると下画像のようになります。重ねる際はWorld editやストラクチャーブロックなどを活用すると短時間で完了できます。

World editを活用する際、街区内の対角線上の角を始終点として指定して、「//stack 3 u」と入力すれば、外壁を立ち上がれせることが出来ます。
上から見ると下画像のようになります。

外壁を立ち上げたら、床を張っていきます。床材は灰色系のブロックがおすすめです。
- 薄灰色の羊毛
- 灰色の羊毛
- クォーツブロック
- 滑らかなクォーツブロック
- 各種板材
今回は下画像のように灰色の羊毛を使用しました。

World editを使う場合、地面と接している空気ブロックを羊毛に置き換えればいいので「//re air gray_wool」と入力すれば一気に床材を敷き詰めることが出来ます。
ファサードと階段室などを整える
壁と床をつくったら、次はファサードを整えていきましょう。この作業は、少々時間がかかりますが、別記事で紹介しました窓の配置パターンを把握しておくと、さくさく進めることが出来るでしょう。
さらに、建物の内部を壁で区切り、居室と非居室を分けて、階段室や給湯室、エレベーター竪穴などを設けていきましょう。非居室部分は同じ間口を有する建物同士ならコピー&ペーストをしても良いでしょう。
完了すると、以下のようになります。

斜めから見ると以下のようになります。

階層を重ねて、高さを調整する
ファサードと中身をつくったら、階層を3つ上に重ねていきましょう。World editを使う場合、建物群の底面の角を始点、その対角を終点として「//stack 3 u」を入力すれば下のようにできます。

でも、このままだと全部4階建てなので不自然極まりないですよね。そのため、一部の建物の最上階を削除して、統一感をなくしましょう。
具体的には下画像のように、角地付近の建物はそのまま、もしくは1階層増やし、街区の中ほどにある建物の最上階を削ってみると、雑多な感じを醸しだせるでしょう。

さらに、道路斜線制限を考慮し、下画像のように建築不可部分を削ってみましょう。削った部分には後程、斜壁などを構築していきます。

屋上を整える
各建物の階高をバラバラにすることが出来たら、屋上を整えていきましょう。まずは下画像のように最上階に「塔屋」をつくりましょう。また、先ほど道路斜線制限の影響を受けた最上階の道路に面する壁面を整えましょう。

塔屋を設けたら、屋上の床を張っていきましょう。以下のように、粘土、石、安山岩、凝灰岩など、いろいろなブロックを使ってみましょう。


最終的には以下のようになります。床材に使うブロックの割合はだいたい粘土が40%、石と安山岩がそれぞれ20%、固めた泥が10%、凝灰岩と緑系のブロック(緑色のテラコッタやダークプリズマリン)がそれぞれ5%といった感じです。

最後に屋上と塔屋の縁の部分にパラペットを設けましょう。パラペットとは、建物の屋上やバルコニーの外周部に設けられた立ち上がり壁のことです。主に陸屋根(勾配のない屋根)の周囲に見られ、防水機能や落下防止の役割を果たします。
パラペットには、クォーツのハーフブロックや鉄のトラップドア、滑らかな石のハーフブロックなどを使ってみましょう。

最後に、以下のように室外機などの屋上設備を設けましょう。屋上設備は、滑らかなクォーツブロックや鉄ブロック、閃緑岩の塀や白色および黒色板ガラスを使ってみましょう。

斜めから見るとこんな感じです。かなりごちゃごちゃ感が出てきましたね。

地上階などを整える
最後に、最も重要かつ時間のかかる作業を行っていきます。正直、ここの工程の丁寧さによって街並みの「出来」が違ってきます。最後まで気を抜かずに行きましょう。
と言ってもやることは単純で、以下の画像のように、ファサードの地上階(1階)部分を改変するだけです。ただ、雑居ビル街は一つの街区内に多くの軒数が存在しているため、改変作業をこなしていくのが大変なのです。


最後までやりきると、以下のような雑多な街並みが完成します!



まとめ
今回は「時短で簡単に雑居ビル街をつくりだす方法」を紹介しました。簡潔にまとめると以下のような手順です。
- 街区の敷地割りをする
- 建物の外壁を設け、立ち上げる
- 床を張り、階段室などを設ける
- 地上階をコピーし4階まで上に重ねる
- 屋上を整える
- ファサードの地上階部分を整える
この工法を覚えておくと、「次に何の作業をするんだっけ?」、「1つの街区内に建物を埋めるのに何か月もかかってしまう」といったことがなくなると思います。
ぜひ、今回紹介した手順を参考に雑居ビル街をつくってみてください。きっと、あなたの街並みに「深み」を与えられると思いますよ。
今回も最後までご覧くださりありがとうございました!
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