
マインクラフトは基本的に立方体のブロックを東西南北に並べて建築作業や土木作業を行います。これにより直線的で整然とした街並みが作りやすい一方で、現実の都市のように斜めの建築物や道路、線路や河川などを再現したい場合には少し工夫が必要です。
この記事では、マイクラで斜めの構造物を作るときに必須の長さ換算の考え方を、実際に使いやすい早見表とともにご紹介します。道路だけでなく濠や建築物にも応用できるので、都市づくりのクオリティアップにぜひお役立てください。
なぜマイクラの斜め配置は難しい?
マイクラの世界では、ブロックの一辺が1メートル(単位)として扱われています。通常、道路や建物はこの1m単位の正方形のグリッドに沿って配置するため、距離の計算や配置が非常にシンプルです。
しかし、現実の都市には斜めに交差する道路や曲がった河川、斜めに傾いた建築物が多く存在します。これをマイクラで忠実に再現しようとすると、「ブロックを斜めに配置する」必要が生まれます。
この斜め配置がなかなかクセモノで、単純に「1ブロック分」進むだけで見た目の距離が違うため、全体のバランスや距離感を狂わせてしまうことがあります。
斜め配置の長さ換算の基本はピタゴラスの定理
斜めにブロックを並べるとき、実際の「見た目の長さ」は1辺だけでなく、縦横の両方の距離の合成で決まります。
例えば「1:1」のパターン(ブロック1個分東に、1個分南に移動する斜め移動)であれば、
長さは
\(\sqrt{1^{2}+1^{2}}=\sqrt{2}≈1.41\)
となります。これは、東西南北の直線距離1mとは異なり、斜めに1ブロック進むと見た目の距離は約1.41倍になることを意味します。
代表的な配置パターンと長さ倍率の早見表
角度(近似) | 配置パターン | 長さ倍率(ブロック換算) |
---|---|---|
45.0° | 1:1 | 1.41 |
26.565° | 1:2 | 2.24 |
18.435° | 1:3 | 3.16 |
14.036° | 1:4 | 4.12 |
11.310° | 1:5 | 5.10 |
※1:xは「1ブロック縦に進むごとにxブロック横に進む」という意味です。
この表を使えば、たとえば斜めに5ブロック横に進みながら1ブロック縦に進む配置は、見た目の距離は約5.1倍と計算できます。
実際にどう使う?斜め構造物の設計例
1. 道路の場合


東西南北に直線で敷設した道路や線路は距離計算が簡単ですが、都市計画で現実の斜め交差点や道路、線路を再現する際、斜めにブロックを並べる距離を正確に把握しておかないと、予定していた交差点や分岐・合流するポイントの位置がずれてしまいます。
さきほどの早見表を参考に距離を割り出し、交差点や信号、街区の配置を計画すると、違和感のない街並みが作れます。
2. 河川や濠の場合


都市における河川は護岸で固定されていることがほとんどであり、また、スムーズに流下させるよう周辺地形に合わせて蛇行していることが多いです。さらに、城郭の濠(外濠・内濠など)は斜めに折れ曲がっていることが多く、護岸や橋の長さ調整が難しいです。斜め辺の長さを計算して、他の辺と整合させることで、自然かつ美しい水辺空間を再現できます。
3. 建築物の場合


斜め壁や斜めに傾いたファサードを持つ建築は、単に感覚でブロックを置くと長さがバラバラになりやすいです。角度ごとの長さ倍率を知ることで、建物の対角線や斜め壁の長さを設計段階で把握し、計画的に組み上げられます。
コツと注意点
- 距離は必ず倍率で換算する
斜め方向の距離はブロック数に倍率を掛けた「見た目距離」で考えると設計が楽です。 - 斜め配置は繰り返しパターンで自然に見せる
長距離の斜め道路や河川は、斜めブロックの一定区間の連続体で構成すると自然です。 - 角度のイメージをつかむために図を描くと理解しやすい
ピタゴラスの定理や三角関数を使うと計算が正確になります。
まとめ
マインクラフトで現実的な都市を作るためには、斜めの道路や河川、建築物の配置が避けられません。
斜め配置は見た目の距離が単純なブロック数より長くなるため、ピタゴラスの定理を使った長さ換算が必須です。
今回紹介した早見表と考え方を活用し、設計段階で距離を正確に見積もってから作り始めることで、違和感のないリアルな街並みや構造物を作れるようになります。
これをマスターして、あなたのマイクラ都市づくりのレベルを一段階アップさせましょう!
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